寸法について
右図上の柳刃と同様の測り方のものとして、蛸引、ふぐ引き、薄刃、鎌薄刃、すし切、骨切、むきものがあります。
出刃と同じものは身卸、菜切です。
種類 | 用途・特徴 | よく出る寸法 (mm) |
寸法表記 (上記図参考) | |
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柳刃 | 関西で主として用いられる刺身庖丁。正夫(しょうぶ)とも呼ばれる。 | 270〜300 | 柳刃タイプ マチありタイプ | |
蛸引 | 関東で用いられる刺身庖丁。現在では関東でも柳刃が多用されている。 | 300〜330 | 柳刃タイプ マチありタイプ | |
ふぐ引 | ふぐの薄造り専用の庖丁。テッサともいう。 | 270 | 柳刃タイプ マチありタイプ | |
薄刃 | かつらむきなど、野菜切り用の庖丁。 | 210 | 柳刃タイプ マチありタイプ | |
鎌型薄刃 | 関西型の野菜切り用庖丁。小型のものは細工用としても使用される。 | 210 | 柳刃タイプ マチありタイプ | |
出刃 | 魚を骨ごと切ったり魚をおろすのに用いる。 | 180〜210 | 出刃タイプ マチなしタイプ | |
小出刃 | 小魚をおろすのに用いる。 | 90〜120 | 出刃タイプ マチなしタイプ | |
すし切 | 押し寿司、バッテラ等の大阪寿司や、巻き寿司を切るのに用いる。 | 240 | 柳刃タイプ マチありタイプ | |
身卸し | 魚をおろすのに用いる。出刃よりも薄く、巾が狭い。 | 210〜240 | 出刃タイプ マチなしタイプ | |
骨切 | 鱧(ハモ)切りとも呼ばれ、ハモの小骨を切るための庖丁。 | 300 | 柳刃タイプ マチありタイプ | |
菜切 | 古くから一般家庭で親しまれている野菜切り専用の庖丁。 | 165 | 出刃タイプ マチなしタイプ | |
むきもの | かつらむきやケンを造るのに用いる。ケンムキともいう。 | 180 | 柳刃タイプ マチありタイプ |