堺包丁の歴史
堺は古くからそして今もなお有名な包丁の産地です。
堺には世界最大の古墳「仁徳陵」に代表される、中百舌鳥古墳群があります。
5世紀にはこの古墳を作るために鋤、鍬の道具を製造する工人が集団をつくり、鍛冶技術の基礎ができたと言われています。
戦国時代には日本刀や鉄砲などを作りました。
そして、16世紀ポルトガルよりタバコが伝わり、国内でタバコ栽培が行われるようになると、この葉を刻む「タバコ包丁」が大量に必要となりました。
明治9年に廃刀令が発令されると、その伝統技術は世界に誇る和包丁に活かされることとなりました。
そして昭和57年「堺打刃物」が「伝統工芸品」に指定され、今日に至っています。
堺ゆかりの人物
千利休
堺出身の茶人で茶道千家の祖。豊臣秀吉に仕え、「わび茶」の完成者として知られています。
与謝野晶子
明治から昭和にかけて活躍した堺市堺区出身の歌人、作家、思想家。
夫の与謝野鉄幹とともに浪漫主義の全盛を築き上げました。一方で、婦人参政権運動などを通じて女性の地位向上に努めました。